人探しの種類とやり方|探偵の仕事紹介

探偵の人探しの種類とやり方

人探しは探偵社・興信所で2番目に多い仕事で、約2割を占めます。

 

この調査について説明しましょう。

 

探し人の種類

人探しの依頼のほとんどは家族による家出人捜索です。

 

探偵社の方もそれ以外は受任しない方針のところが増えています。

 

探偵が悪用される事件が発生して、世間の目が厳しくなっているからです。

 

例えば、ストーカーが転居した相手を探すのに捜索理由を偽って探偵社を利用する例(*)がありました。

 

※2012年の逗子ストーカー殺人事件(Wikipedia)

 

今は調査される側の人権保護が非常に重視されるようになっています。

 

探偵業法の規定により、依頼者も依頼時に「違法な目的ではない」と誓約書を出すルールになっています。(探偵業法 第七条)

 

家族の家出以外の人探しは、見つけるのが難しい上にコンプライアンス抵触の危険がある。

 

それで、手を出すのはやめておく業者が多いわけです。

 

家出した家族以外も探してくれる探偵社

とはいえ、ほかの種類の人探しを受けてくれる探偵社は少数ながらあります。

 

十分なコンプライアンス審査をした上でのことですが。

 

おすすめしたいのは下記の2社。

 

ともに大手有名社で長年活躍したベテランが独立して作った会社。

 

そしてどちらもリーズナブルに良質の調査を提供したいという理想を持っています。

 

 

 

ほかには遺産分割における行方の分からない相続人探しがあります。

 

相続人探し

遺産を分けるには相続人全員が遺産分割協議書に署名と実印捺印をする必要があります。

 

参考サイト: 遺産分割のしかた(税理士サイト)

 

ところが、相続人の中に現在の消息を誰も知らない人がいるというのは時々あることなのです。

 

遺産分割に時間がかかっていると、いろいろまずいことが起きがちです。

 

株式が暴落したり、家屋が災害に遭って遺産が減ってしまうとか。

 

あるいは相続人の一人が新たに死んで、数次相続が発生し、権利関係が複雑化するとか。

 

参考サイト: 数次相続とは?

 

調査費用など遺産に比べればわずかな額ですから、探偵を雇って早く見つけるべきです。

 

 

以上のほかの人探しとしては、初恋の人や昔の親友、恩人などを探してほしいという案件があります。

 

それから詐欺や横領のトラブルの相手を探したい場合があります。

 

もうひとつ、時々持ち込まれるのが、貢いだのに飛ばれた風俗嬢を探す案件です。

 

貢いだのに消えた風俗嬢探し

多くの場合、お金を取り戻すことが目的ではなく、真実を知りたいとか相手が心配というのが動機です。

 

興味のある方は下記の記事を読んでみてください。

 

 

以上のような家族の家出以外の人探しは、先ほど紹介した2社に相談してみてください。

 

家出した家族の捜索

家出人で一番捜索依頼が多いのは、意外にも成人男性です。

 

仕事に行き詰まった30前後の人と、リストラ等で将来を悲観した50代の人が多いです。

 

あとは留年決定、または就職に失敗した大学生。

 

成人男性の家出は、将来を悲観して自殺する率が高いので、捜索は急を要します。

 

即決行の気持ちがまだ固まっていない場合、その前に思い出の場所を旅行するという行動傾向が顕著にみられます。

 

 

二番目に多いのはやはり未成年です。

 

今はネット売春で簡単にお金が入るので、女の子の方がややこしいことになりがちです。

 

参考サイト: 「神待ち」とは?

 

探さない親に失望し、お金も尽きてそんなことに手を出さないうちに、見つけてあげねばなりません。

 

先ほど紹介した2社は、家族の家出の場合ももちろん探してくれます。

 

人探しの方法

人探しは大きく2種類に分けられます。

 

両者は属性が大きく異なり、探し方も違うのです。

 

家出人

突発的にいなくなって、まだ時間がそんなに経っていない人が家出人。

 

こちらは友人宅やネットカフェなど一時的な仮住まいか移動中で、まだ家族・友人・自室などに手掛かりがたくさん残されています。

 

探し方は、経験則でわかっている家出人がよく行く場所を人海戦術でしらみつぶしに探すことです。

 

これをローラー調査といいます。

 

失踪人等

一方、いなくなって長い時間が経過しているのが失踪人。

 

こちらはすでに生活拠点を築いており、家族や友人など身近な人の手がかりはもう消えています。

 

探し方はデータ調査と聞き込みの組み合わせがメインになります。

 

失踪したわけでなくても、消息が分からなくなって長い人はこれに準じます。

 

例えば昔の友人探しや行方知れずの相続人探しなども同じ部類です。

 

家出人探しの方法

家出人探しの方法はローラー調査が基本で、しくみ的には単純です。

 

捜索の優先順位を決めて人海戦術で探し、見つからなければ次の優先順位を探す。

 

その繰り返しです。

 

どこにプロのノウハウがあるかと言うと、探偵は家出人が行きがちな場所に精通しているのです。

 

 

そして優先順位のつけ方。

 

例えば、自殺の危険がある成人男性は、決行の前に思い出の場所を旅行する傾向が強いです。

 

しかし、いろいろな土地で過ごしてきた人の場合、上手に絞り込まないと日本中を捜索することになってしまいます。

 

もうひとつのプロのノウハウは、聞き込みのスキルでしょう。

 

お金のない家出人の典型的な潜伏場所としてネットカフェがあります。

 

しかし、素人が聞き込みに行ってもお客の事は教えてくれません。

 

お客さんのプライバシーを優先するからです。

 

プロの探偵はこれをクリアする方法も知っているわけです。

 

失踪人等の探し方

データ調査と聞き込みの組み合わせが基本です。

 

データ調査というのは各種の名簿等の検索で候補を出してくるもので、探偵社の外注先に専門業者がいます。

 

そこで出てきた候補に聞き込みをかけ、聞き込みで出てきた情報をまたデータ調査する、といった行き来をするわけです。

 

このようにして絞り込んでいき、素人なら手がかりさえつかめないような探し人にたどり着きます。

 

業者選択と依頼時の注意点

人探しは中堅~大手向きの仕事です。

 

探偵の人数が必要だし、全国に拠点や提携先を持っていることが望ましいからです。

 

遠方への出張が必要になることが多いですが、その際の旅費交通費はどうなるのか、事前によく聞いておきましょう。

 

依頼にあたっては、下記のことぐらいはまとめていきましょう。

  • なるべく新しく、顔が大きく写った写真
  • 氏名・性別・年齢・身体的特徴
  • 家出した時の服装や持ち物
  • 家出の日時と事情

写真は証明写真とかでもいいです。

 

困るのは卒業アルバムなどの古い集合写真しかない場合で、かなり難易度が上がってしまいます。

 

それでもそういう写真しかない場合は、ないなりに頑張ってくれるので、入手できるものでベストの写真を持ち込みましょう。

 

成功報酬について

調査料金のシステムは各社いろいろですが、成功報酬を提案される場合もあります。

 

成功報酬とは、調査が成功した時だけ支払いが発生するものです。

 

100%完全成功報酬法式と、基本料金+成功報酬の2階建て方式があります。

 

人探しは、探し人が見つかるのが成功、見つからないのが失敗、と白黒がはっきりします。

 

浮気調査より成功報酬と親和性があるのですが、落とし穴もあります。

 

成功報酬で依頼する前に、下記の記事をよく読んでください。