盗聴器発見・除去のノウハウ|探偵の調査の種類

盗聴器発見・除去

探偵社・興信所の調査メニューのうち、盗聴器発見・除去について説明します。

 

盗聴されているのでは?という悩みはとても件数の多いものです。

 

 

自分で調べる方法

典型的な仕込み場所などがあるので、費用節減のためにまずはそれを自分で調べましょう。

 

特別な機材などいりません。

 

コンセント

一番件数が多いのは、電源タップ(三又コンセント)に偽装した盗聴器です。

 

盗聴対象の部屋に入るチャンスが一瞬でもあれば、コンセントに差すだけで設置完了。

 

設置された側は、盗聴器の知識がない場合、元からあったタップと思い込み、たいてい気が付きません。

 

しかし、知識がある人には真っ先に疑われる場所です。

 

まずは家中の電源タップを調べてください。

 

コンセントから電源を常時もらって半永久的に作動する一方、コンセントから抜けば盗聴は止まります。

 

盗聴器かどうかはドライバーでネジをはずして中身を見ればわかります。

 

盗聴器なら中に電子部品の基盤が入っています。

 

電源タップ型盗聴器

【電源タップ型盗聴器】

 

コンセントの内側に仕掛けるタイプの盗聴器もあります。

 

壁のコンセントの蓋を開けて見慣れないものがぶら下がっていたらそれです。

 

感電の危険があるので、取り外しは資格を持った電気技術者にお願いしましょう。

 

本棚や置物の裏

カード型盗聴器はクレジットカードより少し大きいだけの薄いカードなので、あらゆるスキマに設置されます。

 

本棚の本のスキマ、置物の裏、仏壇や神棚の中に仕掛けられた例もあります。

 

ただ、時々充電が必要なので、仕掛け人は部屋に出入りできる人間だとわかります。

 

カード型盗聴器

 

プレゼントのぬいぐるみ

ストーカーに多いのが、プレゼントの中に盗聴器を仕込む手口です。

 

可愛い縫いぐるみだと可哀そうですが、疑わしいと思うなら思い切って中身を開いてみましょう。

 

盗聴器が仕込まれたぬいぐるみ

 

会議室ならこの3か所

会社などの会議室で多いのは、白版拭きの中、テーブルの裏、ゴミ箱の裏の3か所です。

 

新商品開発、M&A、人事などの秘密が漏れている気配があるならチェックしましょう。

 

【白板拭きの中は要チェック】

 

探偵社への発見・除去依頼

自分で上記のような簡易調査を実施しても、なお盗聴の兆候が消えないなら、探偵社に依頼することです。

 

探偵社ではなく、盗聴器発見の専門業者もあります。

 

盗聴器発見器の使用

探偵が盗聴発見器を持って室内のあちこちを移動し、電波を検出します。

 

作業に入る前に部屋の電気をつけ、ラジオなどを鳴らします。

 

普段は休眠していて、電気がついたり、物音がした時だけ起動する盗聴器もあるからです。

 

起動して電波を出している状態でないと発見することはできません。

 

50~1,000MHzの周波数域をサーチすれば、ほとんどの盗聴器を発見できます。

 

2,000MHzまでサーチできる機材ならほぼ完ぺきと言えます。

 

不審電波をキャッチするとハウリング音や光で反応します。

 

盗聴器発見器

【盗聴器発見専用機の例】

 

反応が強いところを絞り込んでいきます。

 

盗聴器は、既述のようにコンセントや照明、ぬいぐるみなど、いろいろな物に仕込まれて発見されます。

 

数万円からできる安価な調査

盗聴器発見・除去は数万円からできる安価な調査です。

 

探偵社・興信所の調査メニューの中では、唯一あまりお金の心配をしなくて済む調査かもしれません。

 

部屋の広さや数によって料金が変わります。

 

複数しかけることも多いので、1個見つかったらほかにもうないか徹底的に探す必要があります。

 

そのゆとりは見ておく必要があります。

 

盗聴の目的

しかし、もしあなたの部屋や会社に盗聴器が仕掛けられているとしたら、盗聴の目的はそもそも何なのでしょうか?

 

よくある盗聴の目的
  1. 金銭目的
  2. ストーカー
  3. 嫌がらせ
  4. 愉快犯
  5. 以前のものの残置

 

まず考えられるのはお金目的。

 

個人宅なら空き巣のチャンス把握、会社なら営業秘密の入手です。

 

繰り返し空き巣に入られる人は盗聴されていることが多いです。

 

女性ならストーカーの可能性も高いです。

 

以前の交際相手が電源タップ型を差し込んでいったとかは多いです。

 

特に目的もなく、盗聴が楽しいというだけで他人の住居に機器を仕掛ける輩もいます。

 

あと、注意しないといけないのが、以前の住人に向けた盗聴器が残置されている場合です。

 

目的だった盗聴相手はもう転居していないのだけれど、新住人の様子が聞こえるので、そのまま盗聴を続けているというケースです。

 

だから特に女性の引っ越しでは、入居前に盗聴器発見調査をするのが望ましいのです。

 

盗聴器の入手

では、盗聴犯はその盗聴器をどこで入手したのでしょうか?

 

銃器などと同様に裏社会で取引されているのでしょうか?

 

いいえ、盗聴器は国内で合法的に売られており、ネットショップや電気街で買えます。

 

参考サイト: 盗聴器専門ネット通販店の事例

 

楽天の中にも盗聴器専門店があります。

 

他人の敷地内に盗聴器を仕掛けると住居侵入罪などに問われますが、機器の販売や使用自体は合法なのです。

 

価格も数万円からあり、低スペックのものなら1万円を切ります。

 

だから手軽に盗聴に手を出す輩が後を絶たないのです。

 

わざと泳がせて犯人を特定する手も

短い時間ですが、このページを読んだことで盗聴器の最低限の知識は得られたはずです。

 

このまま探偵に頼んで、発見・除去すれば安心な生活を取り戻せます。

 

しかし、盗聴犯の目的は何なのでしょうか?

 

そして盗聴犯は誰なのでしょうか?

 

盗聴器を除去してしまえば、それはわからなくなってしまいます。

 

別の対策として、しばらく盗聴器をそのままにして、相手を泳がせることも考えられます。

 

そして偽の情報を流して相手を動かし、突き止めるのです。

 

ストーカー特定の例

例えば、ストーカー目的だと思われるなら、わざと外出先を知らせてそこに行きます。

 

そして探偵に自分を尾行させます。

 

探偵は尾行のプロですから、ほかの尾行者が現れたらすぐわかります。

 

その時点で尾行対象をストーカーに切り替え、住所を突き止めます。

 

そして写真と住所の入った調査報告書を添えて警察に被害届を出します。

 

その上で自宅の盗聴器も除去します。

 

こうした調査も可能なので、一度探偵に相談してみてはどうかと思います。